NPO法人

横浜市中途障害者地域活動センター

ほどがやカルガモの会

お問い合せ 連絡先

045-342-0433

9:00~17:00

散歩のついでに11

ボッチャ

パラリンピックで日本選手の活躍はまだ記憶にも新しいですね。ボッチャはイタリア語でボールのことです。当初は重度の障害者向けに開発された競技ですが、最近は小学生から社会人まで一般の方にも広がりを見せています。
 私自身も新横浜のラポールで体験して以来4年ぐらい、まだ続けています。(進歩がないですが)
 ここカルガモの会でも時おり試合が行われますがスペースの都合からカルガモルールで行われています。が、試合の進め方、ルールを改めてまとめてみました。

<試合の進め方>

ボールは白いボール(ジャックボール)1個、赤いボール6個、青いボール6個です。 コートは長方形、まん中にクロス(✕点)があります。投げる場所はコート外からです。赤と青とに分かれ、相手の陣地には入れません。

ボッチャのボール
カルガモの会コートの図
〈カルガモの会コートの図〉

ボールの持ち方、投げ方に決まりはありません。
 足で蹴ってもよいのです。自分の投げやすいように投げれば良いと思います。

赤を先攻として説明します。
 ジャックボールを投げて、続けて赤を投げます。ジャックボールを最初に投げた 通りのフォームで投げれば近くに行くはずですが。(理屈通りには行かないのもボッチャです)

次は青の順番です。すでにジャックボールと赤がコートにはありますから赤よりも近くに青を寄せたら良いのです。(が、赤のある位置でどこに投げるかは大分違います)
 この時点で、コート上にはジャックボール、赤、青が一つずつあります。ジャックボールから見て遠い方が次に投げます。

このようにして赤、青お互いに6球ずつ投げ終わった時点でジャックボールから見て近い順番に球を数えます。

これを2回目は青が先攻になり行います。
1回目(1エンド目)、2回目(2エンド目)の合計点で勝者を決めます。
もし同点の場合はクロスのところにジャックボールを置いて、1投ずつ投げて近い方が勝ちとしています。

判断に迷われているのがこんな時でしょうか。

1 ボールがライン上にある場合

ボールがライン上にある場合

ラインはすべてコートの外と見なされます。ですからこれはアウトボールです。ボールが少しでもラインにかかっていればアウト、ただボールは球形なので上から見てアウトでも横から見るとかかっていない場合があります。
(写真:ボールがライン上にあるので、アウト)

2 投げたジャックボールがコート外へ出た場合、またはライン上に乗った場合

ジャックボールがコート外へ出た場合

相手に投球権が移ります。
(写真:ジャックボールがライン上にあるので、アウト)

3 ジャックボールがカラーボールにあたって外へ出た、またはライン上に乗った場合

コートのクロスのところへジャックボールを置いて再開します。その場合クロスから遠い方が先攻になります。

4 投げたカラーボールが外へ出た場合

もう1投投げます。赤なら赤が投げます。

5 ジャックボールから見て、赤も青も同じ距離にある場合

赤も青も同じ距離にある場合

競技の途中であれば、後から投げた方が次に投げます。競技が終了の場合には1対1の引き分けになります。
(写真:赤と青がジャックボールから同じ距離にある様子)

審判を行うとき

距離の測り方

ボールとボールの距離を測る場合、ボールの一番膨らんでいるところ同士で測ります。微妙な距離の時ってよくありますよね。
(写真:距離の測り方)

左足がラインの延長線上からはみ出しているところ

投げるときにラインを踏んでいないか、ラインから出ていないかも見ておきましょう。
特に赤の場合、コートの左側(カルガモの会では台所側)にはみ出して投げるケースが見られます。ラインは引いていませんがサイドラインの延長線上です。
(写真:左足がラインの延長線上からはみ出しているところ)

ちょっとしたコツ

ボールは6つです。有効に使いましょう。例えば先の3球は攻め、残り3球は守りに使うとか大量点を取られないようにすると逆転できる場合もあります。相手のボールがジャックボールとくっついている場合、なんとか離そうとしてボールを全部使い切る場面をよく見ますが失点を1点~2点に抑えれば、まだ逆転のチャンスがあります。3球投げてだめだったら離すのは諦めて、残り3球は相手が追加点を取りにくい位置におくということもあります。大量の失点をすると逆転は難しいです。

毎年カルガモの会の近くにある保土ケ谷スポーツセンターで保土ケ谷区の試合が行われ、カルガモの会も出場していました。今はワクチン接種の会場になっていますからすぐには難しそうですけど、近い将来、皆さんで出場できたらよいですね。

以上思いつくことを書いてみました。
(文、写真:大場 由隆)