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散歩のついでに 3

スイセン(水仙)

冬に見かけるお花にスイセンがあります。白と黄色の、その清楚な感じが良いです。ニホンスイセンとも呼ばれるのですが、原産地は日本から約10,000キロ離れた地中海地方だそうです。スイセンの学名はNarcissus(ナルキッソス)といい、ギリシャ神話の美少年ナルキッソスに由来します。水に映った美しい自分の姿を見続けて最後はスイセンになってしまうお話です。ナルシスト(自己愛)という言葉はここから始まったそうです。

スイセン(水仙)は漢名で、お隣り中国から日本に伝わりました。「仙人は天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」と言われます。スイセンは水の仙人を意味し、水の豊かなところを好み、生命力が強いのです。

本来、水仙とは川の神のことで、仙人の名が水仙と名付けられたのは湖面をのぞきこむギリシャ神話のナルキッソスの話が中国に伝えられたから、という説もあります。

スイセンが日本に伝わったのは平安時代末期、約1,000年前のことです。水にゆかりを持つこの花はしかし、そのイメージに反して毒分も多いのです。毒分があるからこそ長いこと清楚なお花を守り続けているのでしょう。

水仙

ヒガンバナ科
2021年2月4日撮影
横浜、保土ヶ谷区 川島町